本日は掲題のオンラインイベントに参加してました。
イベント概要:
毎年恒例のエンジニア向け越境イベント「CROSS」。 世界情勢の急激な変化を見据え、CROSSは物理的な開催からオンライン開催へと越境します。 なにしろネットは広大ですから。 新型コロナウイルス等の影響で社会にも大きな変化が生じている昨今、企業各社はこの環境変化をどのように捉え、 どのように対応、あるいは越境したのか。その一環であるテレワークでの働き方においてどのような方針を打ち出し対策を取っているのか、等が今回のCROSSでの議論のテーマとなります。
パネラー:
田中邦裕さん(さくらインターネット)
千代田 まどか/ちょまどさん(マイクロソフト)
山田寛さん(Yahoo! JAPAN)
こういうイベントに参加してみたのは初めてでしたがとてもおもしろかったですね。
元々、テレワーク、コロナにおける働き方の変化をテーマにしたイベントですので、自社の福利厚生に一石を投じれる話とか出てこないかな。という興味本位で参加しました。
(ちょまどさんがいたからってのもあります。ミーハーなので...
イベントの流れは以下のテーマに、
参加企業のメンバーがコメントしていく。という流れでした。
※投影で映ったアジェンダとは違います。自己解釈です。
コロナの影響、TW常態化における自社の動き方。
会社のこれからのかたち(帰属意識等)
管理職はいる?、いらない?
これからの働き方
各コメントのまとめ
※社名の並びは発言順です。
1.コロナの影響、TW常態化
Yahoo! JAPAN
雑談の時間を持つことが重要。
オンラインだと話しかけていいかを、 一度確認するやり取りが発生する。 これにワンステップ発生するのが難点。 (出社してれば、見ればわかるので手順が発生しない)
マイクロソフト
煙草部屋での会話の消失に嘆きの声がある。
Teams内に雑談用のチャットルームがある。
クイックコール*の文化が生まれている。 *「ちょっといい?」などの軽い話のことを指す。
さくらインターネット
社報を、社員の雑談ネタにするために展開している。
上に合わせてラジオもやっている。
雑談をするよう人事からもお達しがでた。
ただし、雑談が無くなったのを喜ぶ声もある。 (つまり、これに関しては当然だが十人十色である。)
3社で共通だったのが、雑談をすること。
つまり、意識的に会話文化の醸成に務めているのが分かりました。
社員間のコミュニケーションを強く意識しているのがよく伝わってきました。
特に、MSさんはTeamsに雑談用チャットルームがあるのはいいと思いました。
昼飯何食べた、とかそういうことを話すだけでも仕事の質問のしやすさ
とかに繋がっていくのかなーとか思います。
後、チャットだと言葉を口で言うのではなく、
文字で書くことになるので表現の練習にもなるんじゃないかと思います。
(そういうことを意識するための場ではないとは思いますが)
さくらさんで上げてるような、雑談をしない人からすれば、
そのチャットルームをミュートしておけばいいですよね。
興味が出ればログを漁ればいいわけですし。
2.会社のこれからのかたち(帰属意識等)
マイクロソフト
テレワークによって帰属意識はなくならない。 何故なら、組織が一丸になるのは、共通のビジョンがあるから。
どこで働くか(テレワーク)は仕事の上では問題ではない。
Yahoo! JAPAN
情報機密部屋はYahoo! JAPANでも出社必須。
出社は多くて月1。
95%は非出社。
さくらインターネット
社員に対して、MBTI等タイプ別診断の回数を増やした。
自分が本当に出社したいのかを考えてTWしたほうがいい。
ここが一番、聞きたかったとこになります。
が、ちょっと話が想定外の方向に行った印象を覚えました。
というよりは自分が求めてた情報が出てこなかったか、
あるいは私がその情報をキャッチアップできなかったか。
それでも各社の意見はとてもおもしろかったです。
こいつおもしろかったしか言ってねえな。
いや、マイクロソフトさんの帰属意識が無くならないのくだりは
ほんと目から、いや、耳からか?でもちょまどさん綺麗だから目かもしれない。
うん、目から鱗でしたね。
そもそも、社員が会社のビジョンを意識できてるというのが凄いです。
これができてる中小企業って殆ど見たこと無いです。
(中小企業を引き合いに出したのは自分が所属している組織と自分の目線がここなので)
それだけの啓蒙活動しかり、経営層から現場への声がよく届いている証拠だとも思います。
Yahooさんは現在の働き方の状況の紹介が多かった印象ですが、
これまた凄い。多くて月1出社は笑いました。
ただ、仕事(業務)次第では十分これで今の世の中回るってことですよね。
ここに大企業だから、とかは無いと思うんですよね。
現場に出るメンバー層とかはこうもいかないとは思います。
しかし、客先にも出ない管理職は現場の報告の上げ方を工夫するだけで
出社をする必要が殆ど無くなるはずです。
(TWは)やるかやらないかの世界に思いました。
さくらインターネットさんは社員に、
自分を振り返らせてるのかな?という印象を覚えました。
このご時世で自分がどういう人間なのか、
どうありたいのかあるべきなのかを今一度考える機会を与えている。
そういう印象を覚えました。
3.管理職いる、いらない
Yahoo! JAPAN
管理職は(暴走の)制御のために必要。
そもそも、社員を守るために存在している物。 (者って表現するか悩んだ)
上司と部下と1on1形式で30分のMTGをしている(週1)
Yahoo! JAPANはメンバーに考えを促す上司しかいない。 「こうやれ」、ではなく「どうすればいい?」を聞く。
マイクロソフト
概ねYahooさんと同様に必要。
週1 or 隔週で同様に1on1形式のMTGしている。 必ず上司から言われるのが、 「私(上司)は(あなたに)なにができる?(HELP)」と言ってもらえる。
組織の目標に対してもメンバーに意見を必ず求める。
現CEOは就任時にグロースマインドセット*の文化を作った。 *人の成長を促進する思考パターンの意(ググっただけ)) この文化は、 失敗は絶対に怒らない。 人の成長は成功体験によって縛られる。 一つの成功にしがみつかず変化、挑戦をして失敗も多く経験していく。 これが個人、そして会社を成長させる。 というもの。
最後のところ、成功体験の箇所は、ちょまどさんの補足を記載すると、
「MSはWindowsというOSを作って大きくなった。 ここで満足してはそれ以上の成長はない。
(これが、成功体験によって縛られるということ)
現に今、MSはOSではなくクラウドで商売をしている。」
とのこと。
(最後の箇所は実際は商売なんて表現はしてません。
自分の翻訳・解釈うまくなりてえ。)
さくらインターネット
管理職は社員の保護、後ろ盾の為に必要。
管理職が必要かどうかにおいて、 まず管理職という単位ではなく、 表現を変えると仕事を押し付ける上司が必要ないだけ。 管理を したい / したくない 上司 管理を されたい / されたくない 部下の 4通りの組み合わせが大事なだけではないか。
管理職が毒親のような存在になっている。
いやー、もう露骨に青文字太字で強調してます。
この話聞けただけで本当に良かったです。
こんなの無料でいいのか??って振り返ってても思いますね。
現在私は社内組織では最下層ではありますが、
この意識はとてもいいなぁと思いました。
上司→部下の話が多かったですが、
部下から上司に促すこともできると思います。
自分の立ち回りを今一度見つめ直します。
4.これからのかたち
マイクロソフト
評価が見える働き方が必要(裁量労働制) 成果物で評価されるべきではないか。 評価制度が時間は、監視文化を生むことになる。
Yahoo! JAPAN
成果物で評価されるべき。
さくらインターネット
そもそも評価されたくない人に評価をされるという関係が異常。 この関係性が生まれることが問題。
勤務時間が報酬につながるのはおかしい。 これについては、現在の評価者が長時間労働で出世したのが大きい。 このため、上の階層から働き方改革を積極的にやるべき。
いやー、さくらさんのトーク無茶苦茶味あっていいですね。
いや、3社皆さん味のあるトークをして頂いてるんですが、
さくらさんは日本の中小企業に根強い悪文化とされるものを
的確に指摘してるのが印象強かったです。
MSさんとYahooさんはなんでまだそんなことしてんの?
って感じですね。
元々このご時世、TWなどでの目に見えない働き方になっていくなかで
どうあるべきかっていう話の流れから主に評価の話になった記憶ですが。
誰しもが思うことですね。
ただ、成果物ってのが難しいんでしょうね。(何を成果物とするか)
ただ、難しいで諦めてほしくはないのでどこの企業も 今一度、自社の評価・報酬を見直して見てもいいと思います。
残りの時間は、LT*をやったりクロージングして懇親会とかでした。 *LT:ライトニングトーク(稲妻)=短時間プレゼン
ちょっと仕事したかったので懇親会は参加せず、LT見て今回のイベントは終わりました。
LTは凄い面白いコンテンツだと思いました。
あれ、やりたいです。ただ、思ったより時間は与えられるものなのかな? 3~5分ではい!説明!みたいな速度感ではなかったですね。
非常に満足のいくイベントでした。
私のメモ書きが印象に残った言葉を纏めただけですので、
アジェンダと繋がってなくない?みたいな箇所が多いです。
ブログにしててとても申し訳ない点です。
いい刺激にはなりましたので、
今後もこういうオンラインセミナー?セミナーではないですね。
イベントの類は参加してみたいと思いました。
それでは、以上。
adieu.
Comments