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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 感想

執筆者の写真: すばひすばひ

※ネタバレ前提です。

流石に見納めになりますかね。。。 3回目の視聴を終えたのでそろそろ感想を書きたくなってしまった。

初めて3回同じ映画を見た気がしますが何度見てもいいですね。 ただ、見れば見るほどキツいってなるシーンが多くなるのが この作品の一つの側面ではないでしょうか。 (個人差があります)

さて、今回は外伝とのことです。 時系列では劇中会話に出てくる発言から察して TVシリーズは終了しているとみて間違いないと思います。

しかし、作品無内で大きく前半と後半で時間軸が変わります。

前半はTVシリーズ終了直後 美しい海の描写は変わらず。

後半は前半の3年後、という時間軸 特に外見など視覚的な変化はキャラには現れませんが、 街の構造物が一気に近代化してきます。 電気の普及による街灯の電力化。 建築中の電波塔、電話の登場。 そしてエレベーターまで生まれています。

現代のものと比べるとどれも古めかしいものですが、 この作品の世界観から見ると技術革命が起きたと 言わんばかりの変化です。

さて、前半の感想です。 ここはヴァイオレットとイザベラが出会い、 エイミーが初めてのヴァイオレットの”友達”になってくれる、 ヴァイオレットにとても大切な思い出が生まれたのではないかと思います。 自分と相手の関係を明示的に友達と定義してくれたのは 彼女が初めてだったのでしょう。 初めての友人に対してヴァイオレットも自身の 感情が理解できない描写が描かれていて 少し懐かしいような嬉しいような、 涙腺と頬の筋肉が緩むシーンが有りましたね。

ただ、前半はシナリオの素晴らしさたるやもさることながら 作画?絵としての描写もすんばらすぃい見どころのオンパレードです。

見どころ①ヴァイオレットの髪型でイザベラが遊んでくれる!!!! ・ツインテール:王道 神 姫

・羊の角(イザベラ談):これ羊 髪型でぐぐっても それっぽいのでてこず(かといって羊の角 髪型でもでてこず) 髪型の名称がわからぬのですが、これも強いですね。

・ポニーテール(ひとつ結び):これがポニーテールなのかは 私には分からないんですが伝えるにはポニーテールといったほうが良さそう。 これは髪型で遊んでたら時間が無い、ということでやった髪型なのでしょうが 素晴らしいです。

ブロンドの聖剣がそこにあります。 約束された勝利の髪(型)ですね。 もはや騎士姫ではなく騎士王です。 最強です。普段の髪型も素晴らしいんですが、 ヴァイオレットのポニーテールは それこそ三国志に名高い関羽の赤兎馬の如く 劇場内の全ての観客を魅了し蹂躙したのではないのでしょうか。

見どころ②ヴァイオレットがドレスアップ!!!!! (!*66兆2000億回ぐらい強調したいんですが省略して5個で) ドレスアップといっても男装ドレスアップなのが憎い

こんなん惚れてまうやんね。ほんまあかんでヴァイオレットはん。

しかもこれでまたヒールというのがね。。。

背筋の美しさがここぞとばかりに映えてかっこよさと綺麗さ

両方の総合得点では全2次元作品キャラを結集させても

そうそう勝てる相手はいないのでしょうか。

凄まじい破壊力です。


そして、このダンスシーン、ボールルームへようこそでも描かれていて

印象的だったのですが、ドレスを着た女性のダンスシーンの真上からの描写

これはすごい。実際のダンスを見に行きたくなりますね。

真正面、というよりX軸から見た時のドレスの動きではわからない、 Y軸で見ることによるドレスのふわり具合が美しいです。 これにはXYZドラゴンキャノンも見惚れちゃうんじゃないでしょうか。

もう感無量です。目はこれだけでもうお腹いっぱいですね。 満腹でもまだ後半もあるしなんといってもこれは ヴァイオレットエヴァーガーデンですので、 見えるもの全てが美しいのでまだまだ見とれちゃいますが。

前半の分岐点、というか イザベラがごほごほ辛い時にヴァイオレットが 水(薬?)を運んでくるシーン あそこでヴァイオレットが寝ずの付添いをした時に イザベラの前で初めて隙を見せるといいますか。 欠伸をしてしまうのですが、そこで一気にイザベラから見て ヴァイオレットが人間味を帯びるというか、 親近感が湧いたと言うか、張り詰めていた空気が 壊れる感じがとても印象的ですね。 そこからの時の流れはとても早く、どこか楽しそうで 嬉しくなります。しかし、その後の現実に引き戻されるシーンは 中々中々中々くるものがあります。 ただ、それを悟ったヴァイオレットの一言がまた 成長したな・・・・ってなるんですよね。 前半は本当に成長したヴァイオレット 初めての感情に戸惑うヴァイオレット 色々なヴァイオレットを見ることができる素晴らしい時間ですね。

尚、入場特典の小説でイザベラがどういう思いを ヴァイオレットに抱いていたのかは描かれているそうです。 私、気になります。

時は過ぎて後半。 アバンで来航した船が港に錨を下ろすシーンから始まります。 船に載っていたのはテイラーなわけですが、 テイラーが前半ラストで手紙を配達してくれたベネディクトと再会して 物語の再開を感じさせる流れに私は感じました。 再会と再開をうまいこと使いたかったわけではないのですよ。

後半は打って変わってベネディクト、テイラーを中心に物語が進みます。 仕事のやり甲斐を感じなくなり、くさり気味のベネディクトに テイラーの存在はどれだけ影響を与えていたのでしょうね。 いつも変化と出会いは唐突にあるものです。

テイラーの頼みを受けヴァイオレット、ベネディクトが お守りをしつつ、仕事に帯同させる形でテイラーの 郵便配達員になりたいという思いに寄り添っていきます。

存在が隠されたエミリーに対し、手紙を届けたいという テイラーの願いを叶える為に、ベネディクトが奔走するところは かっこええな・・・・・・ってなります。 ここは作品の根幹にもある”手紙”という概念に対しても 再認識をする描写があってグッときます。

夢見る少女によって、かつて夢を見せた青年が活力を取り戻す 演出は中々に感動が激しい。最後にエイミーに手紙を届けるシーンで 幕を下ろす(後日談の描写はありますが)のは外伝として、 この作品の主要キャラの一人のベネディクトの視点で終幕というのは良い演出ですね。

さて前半と後半で終始泣かされるのですが、 この作品を2回目、3回目と見るたびに辛いシーンがあります。 私はエイミーがテイラーにホットケーキを食べさせてあげるシーン い、いやまぁ夢なんですけど。あそこ、あそこが直視できない。。。 あまりにも儚くてキツい。。。 他にも雪だるま作ってるシーンとか、だいたい過去回想の それも楽しい思い出が描かれているところはキツいです。。。

ただ、それも含めていい作品なんですが。。。

終始、というと この作品では全編を通して印象的なシーンがありますね。 泡が飛んでいるシーンと鳥の飛んでいるシーン。 鳥はヴァイオレット来訪時のイザベラの語りの演出ではありますが、

泡の飛んでいるシーン。これが前半と後半を結びつける、 というか姉妹の存在を思いだす起点になったりしてるのが、 エイミーがテイラーをお風呂に入れてあげてるシーン、ということで その時に飛んでいる泡を彷彿して過去回想が入るのが印象的です。

泡というのがその形の崩れやすさとか色々想像してしまってなんか 一人で辛くなっていました。

ヴァイオレットとエイミー ベネディクトとテイラー 前半と後半で2つの組み合わせが物語の中核を成し、 手紙を届けるお話、ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 とてもいい作品でした。

締めがエイミーの渾身の呼び声からの 主題歌「エイミー」はほんまズルすぎる。

Adieu.

P.S. 流石ヴァイオレット・エヴァーガーデンというか。。。 悠木碧さん、泣き声の演技すごすぎへん。。。。。。?

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